転職準備

働きながら転職は何ヶ月かかる?“終わらない転職”にしないための時間術

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barrel

働きながらの転職、やってみると想像以上に大変ですよね。

気力と時間をやりくりしながら求人を探し、書類を準備し、面接に臨む…。そんな日々が続くと「いつ終わるんだろう…」と不安になるのも無理はありません。

私も転職活動を2回ほど経験していますが、いずれも働きながらの活動になったので、それはもう多忙を極めました。そのうちの1回は、進め方を間違えたのでかなり長期化してしまったことを今でも後悔しています…。

そこでこの記事では、私の転職活動経験を踏まえて、在職中の転職活動にかかるリアルな期間と、その進め方のコツを具体的に解説します。「終わらない転職」にならないためのヒントを、一緒にチェックしていきましょう。

新道バレル
新道バレル
天職オンザロック運営者
Profile
"働く"を考えるバーテンダー|学歴・会社に捕らわれない働き方を発信中|ゆとり世代・専門卒・人材業界経験者|レストランのウェイターから、大手企業の管理職に成り上がった男|2回転職して年収300万円UP|目標はキャリア相談ができるバーの開業🍸

働きながらの転職活動は平均どれくらいの期間かかる?

首をかしげているスーツ姿の男性

最初に気になるのは、「転職ってどれくらいで終わるのか?」という疑問ですよね。

働きながらだと時間が限られるぶん、余計に先が見えにくくなりがち…。まずは、全体的な期間の目安や、進行の流れについて整理していきましょう。

平均は3ヶ月が目安

在職中の転職活動は、平均で3ヶ月かかるのが一般的と言われています。

とはいえ、状況によっては半年以上かかることもあれば、1年かけて転職する人もいます。転職したい温度感によって、あえてじっくり探す人もいます。

一方で「転職活動なんてすぐ終わるでしょ!」と思っていた人が予想外に苦戦することもありますね。

働きながらだと、ひとつひとつの行動に時間がかかるため、1週間単位で動けない期間が出てくるのも普通です。“長引く前提”で見積もっておくと、焦らずに進められますよ。

求人選び〜内定までの全体像

転職活動の主な流れは、以下の4ステップに分けられます。

  1. 情報収集・自己分析
  2. 書類作成・応募
  3. 面接(1〜2回)→内定
  4. 内定承諾・退職交渉

それぞれに1〜2週間以上かかるため、合計で2〜3ヶ月は見ておくのが現実的です。特に内定後の退職交渉や引き継ぎは、予想よりも長引くことが多いので注意しましょう。

内定はすぐにもらえたけど、今の会社との退職交渉で強い引き留めにあったり、トラブルになったりした話は意外に多いです。退職交渉まで、気を抜かずに対応していきましょう。

職種や年齢で期間は変わる?

転職にかかる時間は、年齢や職種によっても大きく変わります。

年齢・職種別の決まりやすさ
  • 20代前半 × 未経験職種 → 比較的早く決まりやすい(2〜3ヶ月)
  • 30代以上 × 専門職 → 選考が慎重になり、長期化しやすい(3〜4ヶ月)
  • 営業・販売職 → 通過率が高く、テンポよく進みやすい
  • ハイクラス求人 → 数が少なく、1社に時間を要する傾向

「なかなか進まない…」と感じたときは、自分の属性に合った平均と比較してみると落ち着けるかもしれません。とはいえ、20代だからすぐに決まるとも限りません。若年層は求人数が多いものの、転職軸が定まっていない人が多いので、書類選考や面接で苦戦します。

その反面、30代以降のミドル、シニア層は求人数は少ないものの、方向性が定まっているため通過すれば、内定までの道のりは遠くないです。

20代は業界・企業研究の徹底、30代以降はスキルの棚卸しをイメージすればスムーズな転職活動を行えますよ。

新道バレル
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平均はあくまで目安。大切なのは“どれだけ止まらず動けるか”です。焦らず、でも止まらず。これが転職成功の一番の近道です。

転職活動のステップ別スケジュール感

ロードマップを見ながら計画を立てる男女

転職活動は、ただ「応募して面接する」だけじゃありません。

実はフェーズごとにやることが違い、それぞれにかかる時間もバラバラ。ここでは、4つのステップに分けて期間の目安を紹介します。

STEP1:情報収集・自己分析

まずは「なぜ転職するのか」「どんな職場を求めているのか」を整理することからスタートしましょう。

この段階をおろそかにすると、選考で迷ったり、志望動機が浅くなったりする原因になります。通勤中や休憩中など、スキマ時間で進められるパートなので、1〜2週間で仕上げるのが理想的です。

自己分析をするときは、一回で終わらせずに時間をあけて、何度も見返したり、追記したりすること。また、ノートなどに必ずアウトプットを忘れずにしましょう。

ちなみに、自己分析として考えると良いのは、以下の項目です。

自己分析の項目
  • 過去に夢中になったこと
  • 成功体験、達成エピソード
  • 他人からみた自分の特徴
  • 理想とする将来像
  • 仕事でやりがいに感じる事  

STEP2:書類作成・応募

履歴書・職務経歴書などの書類作成フェーズ。ここでは、業界や職種ごとのテンプレを用意しておけば大幅に時短できます。

初回作成にはある程度まとまった時間が必要ですが、ベースを整えてしまえば、あとは微調整だけでOK。週末の数時間で一気に済ませるのもおすすめです。

書類作成のポイント
  • 志望する業界ごとに作成する
  • 応募する企業に向けて微調整
  • 企業理念や特徴を追記する

上記を踏まえて、志望動機を作成すると良いですよ。詳しくは次の章で解説しますね。

履歴書、職務経歴書が揃ったら、いよいよ応募開始です。あなたの軸にあった求人は、積極的に応募していきましょう。

STEP3:面接〜内定

面接回数は企業によって異なりますが、調整や合否の連絡を含めると、1社あたり1ヶ月前後かかることも珍しくありません。

複数社を同時進行させる場合は、スケジュール調整がカギになります。応募時期や、一度に応募する数など、事前に考慮した上で進めていきましょう。

一般的な書類選考の通過率は30〜50%と言われています。10社応募すると3〜5社が面接に進められるイメージですね。もちろん、応募する職種や、年齢に応じて異なると思いますが、逆算して応募を行うと良いです。

STEP4:内定承諾〜退職準備

内定が出たら、今の職場との調整が始まります。退職交渉・引き継ぎ・有休消化など、意外とやることが多く、1ヶ月くらいかかる前提でスケジュールを組むのが◎。

また、1番揉めてしまうのが今の会社との退職交渉です!伝え方によっては強い引き留めや、最悪嫌がらせのような対応をされる可能性も…。

会社の上司や、人事担当に伝える際は、感謝の気持ちを伝えつつも、決定事項としてきっぱりお伝えするようにしましょう。

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「3月末に辞めたい」と決めたら、逆算して1月中には内定が欲しい。そのためには年末から応募を…って感じで、逆算型のスケジュールは本当に効果的ですよ。

働きながらでも転職活動をうまく進めるコツ【5選】

  • 「平日は仕事でヘトヘト」
  • 「応募も書類も手が回らない」

そんなあなたのために、ここでは働きながらでも進められる5つの転職時短術を紹介します。

応募は平日夜や土日を活用

平日の夜や週末に「転職タイム」を確保するだけでも、グッと進みやすくなります。おすすめは、「水曜の夜=求人探し」「土曜午前=応募」といったルーティン化。習慣にしてしまえば、無理なく継続できます。

1回目の転職活動では、毎日の通勤時間で求人探しをしていました。しかし、そこまで頻繁に求人情報が更新されるわけでもなく、ダラダラと作業してしまう感じがあったので止めました。

1週間単位で時間を決めて、作業するとメリハリが付いて効率的に作業できますよ。

書類テンプレを使いまわす

志望動機や自己PRを毎回ゼロから考えるのは大変。あらかじめ業界・職種ごとのテンプレを準備しておくと、応募がスムーズになります。

使い回しを前提にすることで、心理的ハードルもぐっと下がります。

今回は特別に、志望動機のテンプレを用意しました。カッコ内を自分なりに埋めていけば、志望動機が完成しますよ。

志望動機テンプレ

私は【これまでの経験や強み】を活かしながら、【応募企業で実現したいこと・成し遂げたいこと】を実現したいと考え、志望いたしました。

前職では【具体的な仕事内容・実績】に取り組む中で、【得られた学びやスキル】を培ってきました。こうした経験は、【応募職種】においても必ず活かせると考えております。

また、貴社の【企業の特徴や魅力に感じた点】に強く共感し、【自分の価値観や目指す姿】と重なる部分が多いと感じています。今後は、【目標・成長したい方向性】を実現していくために、貴社の一員として貢献していきたいと考えております。

エージェントを活用して時短

転職エージェントは、求人紹介や応募書類の添削、面接の日程調整まで代行してくれる頼れる存在。忙しい人ほど使うべきサービスだと私は考えています。

転職エージェントを使うメリット
  • 希望に合う求人を紹介してくれる
  • 求人を探す手間が省ける
  • 書類添削をしてくれる
  • 面接対策のサポートがある
  • 直接言いにくいことも相談しやすい

とはいえ、転職エージェントは属人的なサービスです。相性の問題もあるので、妥協せず自分のパートナーを見定めてくださいね。

また、登録はひとつだけでなく、複数登録しておけば良い比較対象になります。転職エージェントを利用する際は、複数登録して自分にあったところをみつけてください。

面接は有休 or 時差出勤で対応

平日の日中に面接が組まれることが多いため、有休やフレックスを使って調整するのが現実的。どうしても日中の調整が難しければ、夜間帯の時間なども相談してみましょう。

企業側も調整が簡単ではないことを理解していると思います。せっかくの第一志望でも、面接が調整できないと元も子もありませんよね?柔軟な思考で対応できるように努力しましょう。

無理に詰め込まない

たくさん応募すればいいというものではありません。現実的なのは、週1〜2社ペースで面接に対応していくこと。

たくさん受けてしまっても、企業研究や対策が上手くできません。本来の力の半分も出せないでしょう。自分のペースで着実に進める方が、結果的に転職成功につながりますよ。

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頑張るより、仕組みで回す。これが在職中転職のコツです。1日30分、週1回でも「止めない」が勝ちですよ。

転職が長引く人の特徴と対処法

大きなバナナの皮に足を滑らせる男性

「転職が終わらない」「もう3ヶ月経ってしまった…」という声もよく聞きます。

実は長引く人にはある共通点があるんです。ここでは、その特徴と、そこから抜け出すための対策をまとめます。

転職軸が定まっていない

「なんとなく転職したい」「今のままじゃ不安」…気持ちはわかりますが、目的がぼんやりしたままだと、求人を見てもピンとこず、行動が止まります。

まずは、「なにを変えたいのか」「どんな働き方をしたいのか」を明確に。目的が見えると、転職は一気に進みやすくなります。

転職軸を定めるためには、何を改善したいのか、目指していきたいのかをハッキリ言語化する必要があります。まずは、現職に対する不満や要望をノートなどに書き出してみましょう。

応募先を絞りすぎる

「大手企業じゃないと嫌だ」「完全リモートがいい」など、条件を厳しくしすぎると、そもそも応募できる求人が少なくなってしまいます。

最初から絞りすぎずに、まずは広く見る → 検討する →選ぶという流れの方が、チャンスを逃しません。また、絶対に外せない第1希望や、あると尚可の第2希望など優先順位をつけて選ぶことをお勧めします。

面接対策に時間をかけすぎる

しっかり準備したい気持ちはわかりますが、完璧を目指しすぎると応募が遅れがちに

面接は慣れも大事なので、「とりあえず受けてみる」くらいの気持ちでOKです。経験を重ねながら、自分の伝え方を磨いていきましょう。

また、志望動機などは企業ごとではなく、業界職種でまとめると効率よく動けます。前もって業界の志望動機を作成しておけば、あとは企業ごとに微修正を行うのみ。転職活動は、効率的に動くことも念頭に対策していきましょう。

新道バレル
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長引く人って、“動けない理由”が頭の中でループしてるんですよね。でも、答えは考えても出ない。動いてみたら、ちゃんと見えてきますよ。

働きながらの転職と退職してからの転職、結局どっちがいいの?

考えている男女

「働きながらやるのは無理だから、いっそ辞めてから…」そう考える人もいると思いますが、在職中と退職後ではメリット・デメリットが大きく違います。

この章では、それぞれの特徴を整理してみましょう。

メリット・デメリット比較表

まずは働きながらの転職活動と、退職してからの活動を見比べてみましょう。以下の表にまとめたので、チェックしてみてください。

比較項目在職中の転職退職後の転職
収入続いている途絶える(貯金が必要)
焦り冷静に判断しやすい焦って妥協しやすい
時間限られるたっぷりある
メンタル安定しやすい孤独・プレッシャーが強い

上記のように、時間的な制約があるかないか、また金銭面的な違いが出てきます。

在職中:収入がある・面接時間が限られる

働きながらの転職は、収入が途切れずリスクが低いのが最大のメリット。ただし、時間の確保や調整力が求められるので、うまく仕組み化できるかがポイントになります。

私も働きながらの転職活動を経験しましたが、正直「二度と転職活動したくない!」と思うほど忙しかったです。ある日収入がなくなる…という心配はないものの、時間的制約が大変という点は覚えておいてください。

退職後:時間に余裕・焦って決めがちになるリスク

時間を確保しやすいのは大きなメリットですが、長引けば焦りや不安に変わるリスクも。離職期間が長引いてしまえば、ブランクと考えられ、どんどん転職が難しくなります。

また、「とりあえず決めてしまおう」と妥協して後悔する人も少なくありません。転職活動は、ノリと勢いで活動してしまって、後悔だけはしないようにじっくり考えて行動しましょう!

新道バレル
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僕は“辞めてから転職”を全否定はしません。でも、戦略と貯金がないなら在職中の方が安全です。今のあなたの状況に合った選択をしましょう。

スムーズに転職活動を終えるために意識したいこと

「終わらない転職」にしないためには、ちょっとした意識が大事です。この章では、私自身も実践していた“転職を終わらせるための3つのポイント”をご紹介します。

ゴール設定

ゴールが曖昧だと、行動が後回しになりがちです。「◯月末までに退職する」「年内に内定を取る」など、明確な期限を設定しておくと行動が加速します。

もちろん、納得の行く転職先が見つからなければ、無理をしてまで転職をする必要はありません。大切なのはダラダラと転職活動をしないこと。メリハリを付けて、活動していきましょう!

家族や周囲との協力

働きながらの転職は、どうしても忙しくなります。家族やパートナーに「今ちょっと転職でバタバタするかも」と共有しておくだけでも、心理的な負担が大きく減ります。

また、実際に転職を経験した人から話を聞くのも大切です。

  • どういう手順で進めたのか
  • 利用したサービス、ツール
  • おすすめの業界や職種 など

リアルな転職経験談を聞いておくだけでも、勇気をもらえたり、自分の活動の糧になったりします。自分ひとりで抱え込まずに、周りの力もどんどん借りていきましょう。

キャリアの軸をぶらさない

「とにかく内定が欲しい」となると、本来の目的を見失いがち。でも、転職はゴールではなく通過点です。 

「この先どうなりたいか」から逆算して考えることが、後悔しない選択につながります。そのためにも感情的に判断せず、言語化がめちゃくちゃ大切。

まとめ方は何でもオッケーなので、実現したいことや、今後チャレンジしたいことなどをまとめて、転職期間中は何度も読み返しましょう。

新道バレル
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ゴールを決める。無理はしない。でも、ブレずに進む。転職って、ある意味マラソンに似てますね。ペース配分とメンタルが勝負です。

まとめ|働きながらの転職は平均2〜3ヶ月

本記事の要点まとめ

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!

働きながらの転職は、たしかに大変。でも、やり方次第でちゃんと終わらせられるし、納得のいく選択もできるはずです。後悔のないように、準備をしっかり行いましょう!

良いご縁を見つけられることを陰ながら応援しています。それでは本記事の要点をまとめて終わりましょうか。

本記事の要点まとめ
  • 在職中の転職活動は平均2〜3ヶ月が目安
  • 各ステップごとの期間を逆算してスケジューリングしよう
  • 忙しい中でも続けられる「仕組み」を作るのがコツ
  • 長引く人は“止まっている時間”が長いだけ。まずは動いてみることが大事
  • 在職中でも、自分らしいキャリアはちゃんとつかめる

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以上、天職オンザロックの新道バレルでした。

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