夜勤はすべてがおかしくなる!と思っている人が見落としてる5つのこと


夜勤をすると心身ともにおかしくなるって聞くけど本当…?
こんにちは、天職オンザロック運営者のバレルです。
夜勤は多くの職種で必要とされる働き方です。病院や警備会社、ホテルなどでは欠かせない存在。わたし自身も過去にホテル内のレストランで夜勤をしていました。
そんな夜勤という働き方ですが、最近
- 「夜勤はすべておかしくなる!」
- 「夜勤はいますぐやめるべきだ!」
という記事を目にし、少々偏った内容だと感じたため、緊急で記事を書いております。
結論からお伝えすると『夜勤は健康リスクが高くなるのも事実、しかし人によってはメリットの多い働き方』だと私は考えています。なので、頭ごなしに夜勤のせいでおかしくなるとは言えません。
そこで本日は、夜勤経験のある私が「夜勤はすべてがおかしくなると言われる理由と、反対にメリット」を紹介したいと思います。
フラットな目線で紹介していくので、これから夜勤のある仕事を考えている人や、現在夜勤をしている人の今後のキャリアの参考になれば幸いです。

夜勤はすべてがおかしくなると言われる理由5選

夜勤を行う上での大半のリスクは、健康の面で悪い影響があるということ。
私は夜勤で働いていた時と、今を比べるとかなり体調面で安定しないものがあったと感じています。血圧もずっと高かったし…(それは食事のせいかも、ストレスで爆食いしてた←)
私のことは置いておいて、具体的に「夜勤がすべておかしくなると言われる理由を5つ」紹介します。
- 生活リズムが乱れる
- ストレスが溜まる
- 病気のリスクが増える
- 睡眠の質が悪くなる
- 友達や家族と予定が合わない
1.生活リズムが乱れる
簡単に予想がつくことですが、規則的な生活リズムは期待できません。
みんなが寝ている時に働き、みんなが働いている時に休んでいるわけですから。日中の生活リズムとは真逆の生活を送ることになります。人間が地球に爆誕してから、長い間昼行性(ちゅうこうせい)だったので、夜行性には慣れていないワケです。
また、人間は太陽を浴びることでビタミンDなるものを生成します。これは健康を維持したり、免疫力を高めたりするのに重要なもの。夜勤がメインになると、太陽を浴びる機会も減るので、生活リズムと共に免疫力も下がってしまうという訳です。
2.ストレスが溜まる
夜勤は何かとストレスが溜まりやすいお仕事です。
特に睡魔と戦いながら、業務をこなすという行為はかなりストレスになると思います。仕事内容にもよりますが、ホテル勤務の元同期たちは以下のようなことがあったようです。
- 客室から呼び出しの電話が鳴りやまない
- 嫌な上司と夜勤が一緒
- おまけに疲れて眠い…
中には、職場にいるだけで良い、緊急の際以外は休んでて良い業務(例えば監視、警備系)などの仕事であればまだマシだと思います。(夜勤というだけで十分きついと思いますが…)
なので、顧客対応のある夜勤業務は、かなりストレスが溜まるということを覚えておいてください。
3.病気のリスクが高くなる
先ほどの生活リズムの話に関連しますが、夜勤を長期的に続けていると病気のリスクが高くなると言われています。
なので、夜勤の代名詞でもある看護師は、日本看護協会が明確なガイドラインを敷いているほど。
日本看護協会では、看護職の健康および生活のリスクを軽減させることならびに医療安全の観点から、看護職の夜勤・交代制勤務について一定の規制を設けることが必要だと考えています。
ただ、私の考えとしては、夜勤をしている人だけが病気になりやすいとは思いません。日中、規則的に働いている人ですら、食生活が乱れて病気になるわけですから。それは本人次第だと思います。
しかし、夜勤の方が生活リズムが崩れやすく、眠れないストレスと戦うので、病気のリスクが高くなるのも容易に想像がつくことです。なので、しっかりケアと対策をしていきましょう。
4.睡眠の質が悪くなる
私も経験があるのですが、夜勤のあとは太陽が出ている時間に寝ることが多いです。
なので、いざ寝ようと思っても、カーテンから漏れ出てくる太陽の光で眠りが浅くなってしまいます…。
夜勤が終わってからちょっと寝る → 夕方くらいに起きる → 少し活動して寝る
という感じになるので、熟睡できる時間が少ないです。次の日仕事が無ければ、ゆっくり寝れますが、そうとは限らない日が多いので睡眠の質は悪くなりますよね。
基本的に寝だめはできないと言われているので、コンスタントに寝れないのはかなりきついです…。
5.友達や家族と予定が合わない
夜勤はみんなが寝ている時に働き、みんなが働いている時に休む勤務形態です。
なので、友達や、家族とほとんど予定を合わせられないでしょう。予定を合わせようと思ったら、寝る間を惜しんで強引に合わせに行くスタイルになります。
若さとエネルギーがあれば何日かは可能だと思いますが、長続きはしません。周りとも疎遠になっていくので、孤独感を感じることでしょう。
とはいえ、夜勤同士だと意外と予定は合わせやすいです。
私の場合は、夜勤明けのスケジュールが一緒だった同期に声をかけて、仕事終わりに飲みに行ったり、カフェで職場の愚痴大会をしたりしていました。
なので、絶対プライベートで孤独になるとは限りません。職場の同期や生活リズムの合う人たちと関われば、休みも充実できることでしょう。

私の周りには、夜勤を10年間続けている友人が何人かいます。毎日楽しそうに暮らしていますし、多分健康面でも問題なさそうです。夜勤=不健康になるとは言い切れないでしょう。
<体験談>夜勤を辞めて感じた体調の変化

ココからは、私なりの体験談を紹介します。
特にエビデンスや根拠などはありませんので、リアルに感じたこと、個人の意見を参考にしたい人はぜひ読み進めてください。
改めてになりますが、私は元々ホテル内のレストランで夜勤を行っていました。「ホテル内のレストランで夜勤?」と思われる方もいると思いますが、結構多いですよ。
深夜までディナーをしていて、朝食もあるレストランは準備の兼ね合いで泊まり込みがあるんです。結構ハードです(笑)
さて、そんな夜勤を経験していた私ですが、転職して夜勤のない仕事につきました。いわゆる普通のサラリーマンというやつです。夜勤をやっている頃と比較して、今の生活で変わったと感じたことを3つ紹介します。
- 出かけるのが億劫になった
- 血圧が下がった&痩せた
- 精神的に安定した
出かけるのが億劫になった
いきなりどうした(笑)って感じかもしれないですが、夜勤をやっているころに比べて出かけなくなりました。理由はカンタン、どこも混んでいるから。
夜勤をやっていた頃は、どこも混んでいなかったので、意外と1人旅じゃないですけど、ぷらっと出歩くことが多かったです。(性格悪いですが、朝のカフェで通勤しているサラリーマンを眺めて、優越感に浸るのが趣味でした。)
今は夜勤もなければ、土日休みの仕事なので、出かける先はどこも混んでいて人酔いしてしまいます。なので、休日は家で映画やアニメを見ているか、ゲームをしていることが多くなりましたね。
血圧が下がった&痩せた
夜勤の時はめっちゃ危険値という訳ではなかったんですけど、血圧が130〜139mmHgくらいあって、まあまあ高い部類でした。(元々そんなに高くなかった)
それが、夜勤を辞めてから特に食生活は変えていないのですが、120mmHgほどに常時なったのです。夜勤がすべて悪いわけではないですが、夜勤を辞めたことによって規則的な生活になり、コンスタントに眠れているのが大きな理由かと思います。
あと、シンプルに痩せました。やはり睡眠時間をしっかり確保できると、痩せやすい体質になるみたいですね。ストレスも多かれ少なかれ影響はしているでしょう。
精神的に安定した
夜勤をやっている時はストレスが溜まって、カリカリしていることが多かったです。これが規則的な生活になってから、精神的に安定したと自覚しています。
やはり、人間の三大欲求のうちの1つ、睡眠欲を抑え込まれると本能的にキケンを感じて戦闘態勢に入るのだと勝手に思っています。(おそらく若さゆえのモノもあったと思うので、一概に夜勤が悪いとは言えません。)

夜勤から昼勤務になると、ほんと心も体も落ち着きますよね。私も同じような経験があって、睡眠が取れるだけでここまで変わるのかと驚きました。
意外とある夜勤のメリット

恐らく、夜勤を否定ばかりする人は、夜勤を経験したことがない人が大半だと思います。中には経験した人もいると思いますが、デメリットしか目に入っていないことでしょう。
私は中立的な立場として「夜勤はメリットもあるよ」ということを伝えたいです。この章では、夜勤のメリットを思いつく限り紹介したいと思います。
夜勤手当が付く(給与アップ)
深夜手当と同様、夜勤手当が付く職場がほとんどです。(手当がない職場からはすぐに逃げましょう。)なので、給料を上げたい人にはメリットのある職場と言えます。
職場によって様々かと思いますが、夜勤をしている人と日勤のみの人では、軽く3〜5万円程給料に差があったと記憶しています。手っ取り早く給料を上げていけるので、夜勤手当があるのはメリットの1つだと思います。
通勤ラッシュに影響されない
私が一番恩恵を感じたのが、通勤ストレスを感じないということ。
夜勤明けは、通勤ラッシュに当たることがほぼないです。むしろ逆走している感覚で、みんなが嫌そうな顔をして通勤している姿を見て優越感まで覚えたくらい(変な性格ですみません…)
電車も空いていて、通勤のストレスは一切ありませんでした。夜勤明けなので、睡魔に負けて寝過ごすことはしばしばありました…。
日中の時間を有効に使える
夜勤明けは、
- ゆっくり寝て過ごす
- 通勤する人を眺めて優越感に浸る
- 温泉、サウナに行く
- 仲間と飲み会
- ディズニーへ直行
など、日中の過ごし方はさまざまです。土日でなければ、出かける先はどこも空いているので遊びに行くのも楽しいでしょう。
当時の私は若さもあって、夜勤明けはよく出かけたり、遊びに行ったりしていました。日中時間を有効に使えるのはとても良いことでしたね。
仕事が楽な場合もある
仕事によっては、そんなに大変じゃない職場もあります。
本当に問題があったりしない限りは、自由にスマホをいじったり、マンガを読んでていい職場など。さらに交代制で1〜2時間ずつ寝れたりする場合もありますので、絶対的に「夜勤=大変な仕事という訳ではない」ようです。
反対に接客系のお仕事は、深夜に電話がかかってきたら対応しなければいけません。ホテルで働いていた同期は、深夜は休みなく走り回っていた時もあると聞きました。
ただ、仕事の内容によって楽な夜勤もあるので、これから夜勤の仕事をする人はお仕事内容も、しっかりチェックしておくことをオススメします。
職場によって休みが長い所も
看護師や消防士など職種や職場によって、休みが多い環境もあります。夜勤明けは「必ず1日あけないといけない」などですね。
私の場合は夜勤明けの次の日は、入りの遅い夜勤か遅番、あるいは休みとなっていました。なので、「1日の朝は夜勤明け、次の日休みであればほぼ2日間休み!」みたいなことがあったので、休みを長く感じることができました。夜勤明け2連休とかだったら最高ですね。

夜勤って悪いことばかりじゃないんですよね。通勤がラクだったり、手当でお給料が上がったりと、意外とメリットを私も感じていました。
夜勤が避けられない人にオススメのケア方法

夜勤は嫌でもすぐに転職できない人、避けられない人もいるでしょう。そんな人に夜勤を経験したわたしがおすすめのケア方法を紹介します。
夜勤疲れを放置していると、体調不良や病気のもとになってしまいます。しっかりとケアしてあげてください。
- 日光浴
- 温泉
- 適度な運動
日光浴
夜勤明けは日光浴をして、体内時計をリセットしてあげると良いです。
さらに、日光を浴びることによってビタミンDなるものを体内に生成できます。ビタミンDはあなたのカラダの免疫力を向上してくれる優れもの。
夜勤明けはベランダでぼーっと日光浴したり、公園でピクニックをして過ごすとよいでしょう。
温泉
夜勤明けは、ストレスで体がガチガチになっていることが多いです。休憩中寝れたとしても、ベッドでは寝れていないので休めません。
疲れ切った体も、温泉に入れば癒せるのでオススメの方法です。私の場合は、夜勤明けによくスーパー銭湯(マンガが読めるところ)に行っていました。
ただし、サウナは注意が必要です。睡眠が不足している状態でサウナに行くと体調を崩してしまう可能性があります。適度に休める温泉などを選ぶようにしてください。
適度な運動
ジョギングや軽いスポーツなど、適度な運動はストレス解消に役立ちます。
夜勤明けは少し昼寝をしてから、運動をすることで充実した1日を過ごせるでしょう。また、軽く運動することにより、適度に疲れて夜もぐっすり眠れるようになります。ただし、激しい運動は逆効果になるので、少し汗をかく程度の運動にしてくださいね。
ちなみに私のおすすめは、リングフィットアドベンチャー(任天堂スイッチのゲーム)です。室内で軽い運動ができて、ゲーム感覚で楽しめる優れもの。1人でも問題なく遊べるのでオススメですよ。

夜勤を続けるうえで、セルフケアはほんと大事です。
私も日光浴や温泉に助けられてました。小さな習慣でも、体と心のバランスが整うので、無理せず自分を労わってあげてくださいね。
まとめ|夜勤はすべておかしくなる!とまで言わないが大変

以上、本日は夜勤はすべておかしくなる理由とその対処法について紹介しました。
最後にこの場を借りて伝えたいことがあります。それは、「夜勤をしてくれる人がいるから、私たちは生活できている」ということを。重要なので、めっちゃ文字大きくしました。
だって、想像してみてください、夜勤する人がいなくなった世の中を。まあまあ、めちゃくちゃになると思いませんか?なので、否定ばかりしないで感謝の気持ちを持って接してください。
ただ、夜勤は大変なのも事実です。
いま夜勤をしている人は、ぜひ自分のカラダを労わってあげてください。そして私のように夜勤が合わないな…と感じる人は、迷わず転職も考えて良いと思います。
夜勤でも全然OK!という人もいれば、私のようにルーティンが大好きな人間もいます。それは恥ずかしいことではなく、価値観の問題です。なので、ぜひ自分にあった環境を探してみてください。
少し長くなってしまいましたが、本記事の要点をまとめて終わります。
- 夜勤が避けられない場合は、日光浴・温泉・軽い運動などでしっかりケアすることが大事
- 夜勤は生活リズムが崩れやすく、健康リスクやストレスが増える傾向がある
- 睡眠の質や人間関係への影響も大きく、長期的に見ると対策が必要
- 一方で、夜勤には手当や通勤のしやすさ、日中を有効活用できるといったメリットもある
- 楽な夜勤や休みが多い職場もあり、働き方によっては快適に感じる人もいる
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以上、天職オンザロックのバレルでした。