働き方

転職か異動か、どっちが正解?迷った時の判断軸を経験者が解説

転職と異動、どっちが正解?経験者が解説
barrel

このまま今の職場で働き続けるのは正直しんどい。だけど、いきなり転職する勇気はない…。

こんにちは、天職オンザロック運営者のバレルです。

今いる職場にモヤモヤを感じながらも、転職に踏み切れない人は多いと思います。

そこで考えるのが「異動」という選択肢。同じ会社の中で部署を変えたり、勤務地を変えたりすることで、今の悩みをリセットできる可能性があります。

ただ問題は、自分の状況にとって“転職”と“異動”、どちらが正しい選択なのかが分からないこと。私自身は、これまで2度の転職を経験しましたが、その過程で上司に引き止められて異動も経験しました。

この記事では、そんな実体験もふまえて、以下のことを解説していきます。

  • 異動で解決できるケース
  • 転職した方がいいケース
  • どちらも踏まえた上での判断基準

自分の悩みに合った“前向きな選択”をしたい方に向けて、本記事で紹介します。

新道バレル
新道バレル
天職オンザロック運営者
Profile
学歴・スキルに縛られない働き方を発信中|ゆとり世代・専門卒|レストランのウェイターから、大手企業の管理職に成り上がった男|2回転職して年収300万円UP|目標はキャリア相談ができるバーの開業🍸

まずは”転職と異動の違い”を整理しよう

首をかしげているスーツ姿の男性

転職か異動か、その選択の前に、まずはそれぞれの意味や違いを正確に理解しておくことが大切です。

転職と異動では全く違うものに感じるかもしれませんが、意外にも共通点はあります。この章では、転職と異動の違いについて解説するので、一緒に整理しましょう。

転職とは?

転職とは、皆さんご存知の通り、今の会社を辞めて、別の会社へ移ることを指します。

今の仕事や人間関係、社風などをすべてリセットして、新しい環境でスタートすることができます。転職の最大のメリットは、働く環境を根本から選び直せること

  • もっと自分の力を活かせる職場に行きたい
  • 残業の少ない環境に移りたい
  • 今の仕事はやりがいを感じない

といった悩みを、まとめて解決できる可能性があります。

ただしデメリットとしては、転職活動に時間と労力がかかることや、新しい環境に馴染めるかどうかは入ってみないとわからないという不安も伴います。

転職はメリットだけでなく、デメリットや目利きの力も必要になると覚えておいてください。

異動とは?

異動は、会社に所属したまま、部署や勤務地が変わることを意味します。

営業から事務へ、東京支社から大阪支社へ、店舗から本部へ…などがよくあるパターンですね。転職とは違って、会社の制度や待遇はそのまま継続されるので、生活やキャリアに与える影響は比較的少なめです。

また、これまで社内で築いてきた評価や信頼も引き継がれるため、社内キャリアの延長として“再出発”しやすいというメリットもあります。ただし、会社の方針や文化自体は変わらないので、根本的な価値観のズレや制度への不満は解消されにくいのがデメリットといえるでしょう。

転職と異動、共通点と異なる点

両者の共通点は、「今の状況を変えるためのアクションである」ということ。

どちらも“現状を何とかしたい”という気持ちから選ばれる手段です。でも、変わる範囲には大きな違いがあります。

項目転職異動
所属別の会社に移る同じ会社のまま
制度・社風すべて変わる基本は変わらない
リスク高め(馴染めない可能性)低め(知ってる人・制度)
自由度高い(求人選べる)会社都合になることも多い

今の会社は好きだけど、仕事内容に魅力を感じない…。など会社に対して、嫌気が指していなければ異動の選択肢が良いと私は考えます。

反対に、どんな事があってもこの会社は嫌だと考えているなら、早めに転職したほうがスッキリするでしょう。(まさに私は会社に嫌気が差して転職したパターンです。)

これらのように、「自分が何を変えたいのか」によって、選ぶべき選択肢も変わってきます。

新道バレル
新道バレル

転職=攻め、異動=守りって思われがちだけど、そうとも限らないんです。どちらも“前向きに環境を整える手段”って考えてOKですよ。

異動で解決できるケース【3選】

転職の前に、異動という選択肢で問題を解消できる場合もあります。

ここでは、「異動でも十分に状況が変えられるケース」を具体的に3つ紹介します。はやる気持ちを抑えて、冷静に判断していきましょう。

今の仕事内容に不満がある

  • 毎日同じことの繰り返しでやりがいがない…
  • この業務、自分には向いていない気がする…

そう感じる場合は、仕事内容自体を変えることで満足度がグッと上がる可能性があります。

異動なら、例えば以下のような変化が望めます。

  • 営業職 → 事務職(外回りからデスクワークへ)
  • 現場スタッフ → 商品企画(実務から企画へ)
  • 店舗勤務 → 本部(現場から管理側へ)

今の会社の中に、少しでも「やってみたい仕事」があるなら、まずは異動希望を伝えるところからスタートしてみましょう。

ただし、組織の空きポストがなかったり、配属までに時間がかかったりするケースがよくあります。早めの相談と意思表示をしておくことが大切です。

私の後輩は、2年間も異動希望を出し続けてやっと先月に念願叶ったという感じでした。

一部の人と人間関係が合わない

人間関係の悩みは、退職理由の上位にランクインするほど多いですが、実は「相性が悪い相手がいるだけ」というケースがほとんどです。

たとえばこんな経験、ありませんか?

  • 上司とだけ価値観が合わない
  • チーム内に苦手な先輩がいる
  • 新人いじりや飲み会の強要がつらい

この場合、異動でチームや部署が変わるだけで、職場の居心地が大きく改善することがあります。

実際に、私も以前、異動をきっかけに「会社に行きたくない日」が激減した経験があります。同じ会社でも、上司が変わればこんなに考え方が変わるのかと…。異動して早々にストレスからか盲腸になりました(泣)

同じ会社で働き続けたい

  • 給与・福利厚生には満足している
  • 会社の理念や雰囲気は合っている
  • 安定性や将来性に惹かれている

こういった場合は、わざわざ会社を変えるリスクを取るより、社内での配置転換(異動)の方が現実的な選択肢になります。

最近は社内公募制度や自己申告制度を導入している会社も増えているので、まずは自分の会社の仕組みを確認してみましょう。

新道バレル
新道バレル

社内スカウトで人材流出を防ぐ「社内版ビズリーチ」が最近リリースされました。会社としても、新しく人材を雇うより、社内異動で活躍してもらったほうが嬉しいと思います。

転職を選んだ方がいいケース【3選】

一方で、異動では解決が難しい問題もあります。この章では、「それでも転職した方が良い」と判断すべきケースを3つ紹介します。

会社自体の方向性が合わない

  • トップの判断に毎回違和感
  • 会社の価値観が自分とズレている
  • 何をするにもモチベが上がらない

こういった状態は、異動ではどうにもなりません。医者的に言えば末期です。

例えば…

  • 成果より年功序列が重視
  • ブラックな働き方が暗黙の了解
  • モラルやコンプラ意識が低い

これらは、会社全体の文化や方針に根付いた問題です。そのため、部署を変えても「結局は同じ会社」である以上、根本的な不満は解消されにくいのが現実。

難しい判断だと思いますが、会社に対しての忠誠心(ロイヤリティ)が薄れた時点で転職は早めに考えたほうが良いと私は思います。

もちろん、何でもかんでもすぐに転職すれば良いとは言いません。とはいえ、廃人のような働き方をするのであれば、「あなたを必要とする会社はたくさんある」ということを覚えておいてください。

将来のキャリアが描けない

「この会社でこのまま頑張っても、5年後の自分が想像できない」そんな状態が続くと、モチベーションはどんどん下がっていきます。

以下に該当するなら、要注意です。

  • 昇進のチャンスが限られている
  • 自分のやりたい業務に就けそうにない
  • スキルが会社内でしか通用しない

将来のキャリアに対する“閉塞感”を感じたら、それは転職を検討すべき合図です。

特に、その会社でしか活躍できないスキルには、本当に気をつけてください!!!(大事なんで、ビックリマーク多めにつけておきますね。)

転職したいけど転職できない、その会社の奴隷と化してしまいます。「働きやすいからこれでいいや〜」で30代になって、いざ転職しようと思っても転職できない…という地獄のムーブメントに突入することでしょう。

すでに何度も異動したが改善しない

  • 異動してみたけどまた同じ悩み
  • どの部署に行っても合わない

すでに異動という手を試してみて、それでも状況が改善されない場合は、会社自体が自分に合っていない可能性が高いです。

同じようなストレスや葛藤を繰り返しているなら、思い切って外の世界に飛び出してみるのも一つの選択肢です。

異動希望を出して、諦めずに新しい環境で頑張ろうとするあなたは、とても真面目な方だと思います。私なんかすぐに見切りをつけて転職してしまうやつですから、とても優秀な人材ですよ。

ただ、無理だけはしないで。怖いかもしれませんが外の世界も見てみてください。

新道バレル
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「会社を辞める=負け」じゃありません。合わない場所を離れることは、“自分を守る行動”です。

異動と転職のメリット・デメリット

異動と転勤、どちらの選択肢にも、良い面とリスクがあります。ここでは、異動・転職それぞれのメリット・デメリットを整理してみましょう。

異動のメリット・デメリット

メリットデメリット
社会的リスクが低い(退職不要)会社の根本的な文化は変わらない
評価・人脈・制度がそのまま使える希望通りの部署に行けるとは限らない
給与や福利厚生が変わらない根本的な解決にならないことも

異動の最大のメリットは、リスク低く新しい職場、仕事にチャレンジできるということ。職場によっては、未経験からでも人事やマーケティングを経験させてもらえるので、とても有り難い制度です。

デメリットとしては、会社全体の風土はそのままなので、社風自体にストレスを感じているのなら転職すべきです。また、異動願いを出しても、希望が通るとは限らないのでタイミングなどの外的要因はあるでしょう。

転職のメリット・デメリット

メリットデメリット
働き方・人間関係を一新できる転職活動に労力と時間がかかる
キャリアチェンジや年収UPの可能性新しい職場に馴染めるかは未知数
自分に合う職場を選べる自由がある期待と現実にギャップがあることも

転職は異動と反して、自由度が高く自分で会社を選べるのが最大のメリット。(もちろん、その前に内定獲得が必要です。)

反面、その会社が信用に値するか、キャリアアップできる環境なのかを自分で見極める必要があります。

転職をして失敗してしまう方も一定いるので、自分だけで判断せずに家族や友人、転職エージェントに相談をしましょう。

新道バレル
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どっちが「良い・悪い」ではなく、“今の自分”にとってどちらが合っているか。それが一番大事な視点です。

究極に迷ったときの判断ポイント

それでも「どうしても決めきれない…」という時は、以下の3つの視点から整理してみてください。

今の会社でキャリアアップできるか

  • 昇進・昇格の道があるか
  • スキルを伸ばせる環境か
  • ここでなら成長できると思えるか

キャリアの軸が社内にあるなら、無理に転職しなくても、異動でステップアップできる可能性があります。

今の会社内で挑戦してみたいポストがあるなら、異動制度に応募してみましょう。仮に制度がなくても、人事に相談をすれば掛け合ってくれるかもしれません。

勇気がいることかもしれないですが、あなたのキャリアに関わることです。がめついくらいがちょうどいいですよ。

転職して後悔はないか

転職に踏み切る前に、「今の会社から転職して後悔はないか」と一度イメージしてみてください。

  • 多少の後悔があっても「行動して良かった」と思えそうか?
  • 逆に、今のままで後悔しないか?

答えが「今を変えたい」なら、あなたの気持ちはすでに決まっているのかもしれません。

反対に、後ろ髪ひかれる思いがあるなら、何かしらやり残したことがある可能性もあります。しかし、「今の同僚に悪いから…」と同情のような感情で踏みとどまるのは関心しません。

超絶ドライなことを言ってしまいますが、あなたが1人抜けたとしても会社はなんとかします。(あーだこーだ言うかもしれませんが…)

キャリアにも旬があるので、あなた自身のキャリアを優先に考えましょう。

転職と異動、どっちがワクワクする?

感情も大事な判断材料です。最後は直感に頼ってみてください。

  • 異動した未来の自分と
  • 転職した未来の自分

どっちの自分がイキイキしてそうですか?

お金とか働き方とかいろいろあると思いますが、自分の心が動く方を、信じてみても良いと私は思います。

誰がなんと言おうと、あなた自身がワクワクする選択をしてくださいね。

新道バレル
新道バレル

悩んでいる時こそ、「自分がどうしたいか」に立ち返るチャンスです。無理に答えを急がなくてOK。少しずつ、前に進みましょう。

まとめ|転職と異動は“手段”にすぎない

本記事の要点まとめ

最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!ここまでじっくり読み進めたあなたは、もう十分すぎるほど自分と向き合っています。

迷うことがあっても大丈夫。行動するかどうかよりも、「自分が納得できる選択をすること」が一番大切です。あなた自身の正解を、ゆっくりでいいので見つけていきましょう

それでは本記事の要点をまとめて終わりましょうか。

本記事の要点まとめ
  • 異動と転職はどちらも「現状を変える手段」
  • 異動で済むケースもあれば、転職でしか変えられないこともある
  • それぞれのメリット・デメリットを比較しよう
  • 最後は「どっちがワクワクするか」が判断の決め手になることも
  • どちらを選んでもOK、自分らしい働き方を見つけよう

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以上、天職オンザロックのバレルでした。

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